倍々+αトレード手法

「倍々+αトレード」は、一般的な倍々法を応用して、リスクを抑えた投資法です。

基本的なルールは「倍々トレード」と同じですが、掛け数+最初の掛け数を足すことにより、利益を多くすることが出来ます。

「倍々+αトレード」も同様に、必ずレバレッジ1倍の資金範囲内でトレードをします。

トレードルールA

  • レバレッジ1倍の資金以下を使用
  • 通貨ペア=全ての通貨ペアで可能
  • スプレッド=3.0pips以下推奨

「倍々法」と同じ様に1単位→2単位→4単位→8単位→・・・と掛け金を倍にする方法を使用します。更に、2回目以降の掛け金に1単位を足してトレードをします。

1000通貨でエントリーをします。

決済数値は、100pips・75pips・50pips・その他から選択し、OCO決済注文で設定します。

利確と損切りの数値は、1:1に設定します。

エントリー後に利確した場合は、同じロット数で再エントリーをします。

損切りになった場合は、次のエントリーを倍のロット数+最初の掛け金である1000通貨を足してトレードをします。

損切りが続くにつれて、1000通貨→2000+1000=3000通貨→6000+1000=7000通貨→14000+1000=15000通貨→・・・とレバレッジ1倍の資金に到達する手前までトレードをします。

レバレッジ1倍に到達する前に利確が出来れば、最初の掛け数である1000通貨に戻って始めます。

レバレッジ1倍の資金に到達した最後のエントリーでは、AUD/JPY又は、円をキャリーとした高金利通貨ペア=○○/JPYを使用し、買いでトレードをします。
最後のエントリーも最初の掛け金である1000通貨分を上乗せします。

その際に利益確定は、設定した数値通りに指値注文を入れます。逆に損切りはしません。

高金利通貨ペアを使用することにより、長期保有になった時は、スワップ金利で為替損益をフラット化するのを待ちます。

*トレードルールは、100万円ほどの資金を想定して、1000通貨でのトレード方法として説明しています。トレード資金が豊富にある場合は、1万通貨を使用した「FX倍々+αトレード」が可能です。

トレード例 ここでは、USD/JPY=100円、AUD/JPY=80円、NZD/JPY=60円であった場合を例に上げて、説明します。

<例>トレード資金100万円 1ドル=100円 USD/JPY使用 決済数値50pips設定。

1000通貨→3000通貨とトレードをします。

レバレッジ1倍の資金に到達する手前で、最後にAUD/JPY・7000通貨で買いエントリーをします。
最後の買いでは、利益確定の+50pipsで指値注文を入れて、損切りはしません。
長期保有になった時は、スワップ金利で為替損益をフラット化するのを待ちます。

その後、保有ポジションが+50pips以上利益(スワップ金利含む)になれば決済します。

<例>トレード資金400万円 1ドル=100円 USD/JPY使用 決済数値50pips設定。

1000通貨→3000通貨→7000通貨→1.5万通貨とトレードをします。

レバレッジ1倍の資金に到達する手前で、最後にAUD/JPY・3.1万通貨で買いエントリーをします。
最後の買いでは、利益確定の+50pipsで指値注文を入れて、損切りはしません。
長期保有になった時は、スワップ金利で為替損益をフラット化するのを待ちます。

その後、保有ポジションが+50pips以上利益(スワップ金利含む)になれば決済します。

<例>トレード資金800万円 1ドル=100円 USD/JPY使用 決済数値50pips設定。

1万通貨→3万通貨とトレードをします。

レバレッジ1倍の資金に到達した時は、最後にAUD/JPY・7万通貨で買いエントリーをします。
最後の買いでは、利益確定の+50pipsで指値注文を入れて、損切りはしません。
長期保有になった時は、スワップ金利で為替損益をフラット化するのを待ちます。

その後、保有ポジションが+50pips以上利益(スワップ金利含む)になれば決済します。

<例>トレード資金100万円 1ドル=80円 AUD/JPY使用 決済数値100pips設定。

1000通貨→3000通貨とトレードをします。

レバレッジ1倍の資金に到達する手前で、最後にAUD/JPY・7000通貨で買いエントリーをします。
最後の買いでは、利益確定の+100pipsで指値注文を入れて、損切りはしません。
長期保有になった時は、スワップ金利で為替損益をフラット化するのを待ちます。

その後、保有ポジションが+100pips以上利益(スワップ金利含む)になれば決済します。

<例>トレード資金100万円 1ドル=60円 NZD/JPY使用 決済数値50pips設定。

1000通貨→3000通貨→7000通貨とトレードをします。

レバレッジ1倍の資金に到達する手前で、最後にNZD/JPY・1.5万通貨で買いエントリーをします。
最後にAUD/JPYを使用するのであれば、レバレッジ1倍の資金の範囲は7000通貨となり、最後のエントリーは7000通貨までとなります。
最後の買いでは、利益確定の+50pipsで指値注文を入れて、損切りはしません。
長期保有になった時は、スワップ金利で為替損益をフラット化するのを待ちます。

その後、保有ポジションが+50pips以上利益(スワップ金利含む)になれば決済します。

<One Point>

・「FX倍々+αトレード」で、トレードに際するエントリーは、各自の判断です。

エントリーは、各種トレードを組み合わせるなど工夫してお使い下さい。

・買い又は売り、どちらでもトレード可能です。

必ず、エントリー後に利益確定と損切り設定を行って下さい。
レバレッジ1倍の資金に到達した最後のエントリーでは、必ず高金利通貨を買いでエントリーします。

・1単位→3単位→7単位→15単位→・・・→レバレッジ1倍の資金を1セットと考えます。

そのため、1セットの途中で50pips、100pipsとバラバラに決済数値設定を変えないで下さい。トータルでの損益バランスが崩れます。

・資金が豊富にあり、レバレッジ1倍の範囲であれば1万通貨以上も使用出来ます。

その時は、1万通貨→3万通貨→7万通貨→15万通貨→・・・でトレードをします。

・1単位→3単位→7単位→15単位→・・・のトレード途中で通貨ペアを変えて問題ありません。

レバレッジ1倍の資金に到達した最後のエントリーでは、必ず高金利通貨を買いでエントリーします。

<Check Point>

・「倍々トレード」に比べて、1単位をプラスするため利益が増えます。

損切りが多くなるほど、利確することが出来た時は、利益が上がります。

<例>決済数値を100pipsに設定。

1000通貨での利確+1000円の利益

3000通貨での利確+2000円の利益

7000通貨での利確+3000円の利益

但し、倍々の掛け数に1単位足すため、ロット数は大きくなり、レバレッジ1倍の資金到達までが早くなります。

・「倍々+αトレード」は、毎回大きく勝つことは出来ませんが、損失は理論上ありません。

最後のレバレッジ1倍の資金でのエントリーは、逆にレートが進んだ際は、長期保有することになりますので、必ずAUD/JPY又は、円をキャリーとした高金利通貨ペア=○○/JPYを使用し、買いでエントリーをします。

・1000通貨やデモトレードなどで有効性を確かめた上で、実際にトレードされることを推奨します。

トレードルールB

トレードルールBは、基本的にAと同じです。
しかし、最後のレバレッジ1倍でのエントリーは、決済数値通りに利確と損切りをします。

仮に損切りになってしまった時は、次のエントリーも同じレバレッジ1倍のロット数でトレードをします。
その際は、AUD/JPY又は、円をキャリーとした高金利通貨ペア=○○/JPYを使用し、買いでエントリーをします。損切りはしません。

さらに、最終の決済利益数値を倍のpipsで指値注文をします。

<例>トレード資金100万円 1ドル=100円 AUD/JPY=80円 USD/JPY使用

決済数値50pips設定。

1000通貨→3000通貨→7000通貨とトレードをします。

7000通貨で損切りになった場合は、最後にAUD/JPY・7000通貨で買いエントリーをします。
最後の買いでは、倍の利益確定+100pipsで指値注文を入れて、損切りはしません。
長期保有になった時は、スワップ金利で為替損益をフラット化するのを待ちます。

その後、保有ポジションが+100pips以上利益(スワップ金利含む)になれば決済します。

<Check Point>

・トレードルールAに比べて、トレードルールBでは、さらにもう一度エントリーすることが出来ます。そのため、利益率は上がります。
しかし、最後のエントリーの決済数値が倍になります。そのため、長期保有は長くなる可能性があります。

・1000通貨やデモトレードなどで有効性を確かめた上で、実際にトレードされることを推奨します。

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