ウィナーズ投資法

「ウィナーズ投資法」は、勝率約50%、配当が2倍以上のものに有効です。

FXでは、理論上勝つか負けるかは50%です。

為替相場の流れに沿った方向にエントリーすることにより、50%以上に勝率を上げることが出来れば、「ウィナーズ投資法」は、リスクの少ない投資が可能です。

負けが続いた場合に1回で取り戻すのではなく、数回の勝ち負けで取り戻す方法は、効果的な戦術です。

ルールは、負けが続いたときにその損失を取り戻すため、掛け金を数列にして、左側の2倍の金額を掛けて行うものです。

例えば、FXで買いか売りかをコインを使って当てることにします。この場合、当たる確率は2分の1です。

コインの表・裏は、確率が2分の1なので表と裏が同じ数が出た時点で1セットとします。 例えば表と裏が交互に出た場合はそれで1セットになります。

ここで仮に表を勝ちとして、裏を負けとします。この場合、裏が2回連続で出た時に2つ前に書けた金額の2倍を掛けます。

その次もはずれた場合は、3つ前に掛けた金額の2倍を掛けます。

そして、次もはずれれば4つ前の金額の2倍を掛けます。

仮に4つ目に的中した場合、次は3つ前の2倍を掛けます。

そして数列がなくなった時点で1セットが完了します。これで必ずプラスが出ます。

ルールを数字に置き換えて説明します。

最初は、1掛けます。

1回目負けると数列に1加え(1、1)となります。

加えた数字が次回の掛け金となります。

2回目以降、負けが続くと左端の数字を2倍して掛けていき、数列に加えます。

勝てば追加はなく、左端の数字を1個消します。

数列がなくなれば利益確定です。

ウイナーズ投資法

回数 掛ける前の数列 掛け金 勝敗 損益 掛けた後の数列
1 1 1 +1 1
2 1 1 +2 1
3 1 1 × +1 1、1
4 1、1 1 × ±0 1、1、2
5 1、1、2 2 × -2 1、1、2、2
6 1、1、2、2 2 × -4 1、1、2、2、2
7 1、1、2、2、2 2 -2 1、1、2、2、2
8 1、2、2、2 2 ±0 1、2、2、2
9 2、2、2 4 +4 2、2、2
10 2、2 4 +8 2、2
11 2 4 +12

上記の表ですは、1回目と2回目は、勝ちでそのまま1で続けます。

3回目に1掛けて負けましたので、1と数列に記入します。

4回目も1掛けて負けですので、この時点で一番左側の数字の2倍を掛けて、「1.1.2」と記入します。

5回目、6回目も負けですので、また数列に2を掛けます。

このようにして負けた場合は一番左側の数列をかけていきます。

7回目に勝ったので、右側に数字を追加せずに、左側の数字を1つ消します。

8回目も勝ったので、右側に数字を追加せずに、左側の数字を1つ消します。

9回目は、表の「掛ける前の数列」の左端の2を2倍するため、掛け金は4です。

勝ったので、右側に数字を追加せずに、左側の数字を1つ消します。

10回目も同様です。

11回目は、最後の2です。左端の2を2倍するため、掛け金は4です。

勝ったので、右側に数字を追加せずに、左側の数字を1つ消します。これで数列は、消えました。
このように進めていき、数列がなくなった段階で掛けを終了します。

この場合累計損益は、12となっています。「勝率50%なら利益獲得」数列が無くなれば利益獲得が出来ます。

この方法は、大きな勝ちは見込めませんが、リスクも小さくて済みます。勝利への可能性の高い戦術です。

「ウィナーズ投資法」の弱点

「ウィナーズ投資法」は、非常に効果的な戦略ですが、後々○×○×のように均等に勝ち負けが続いたときに掛け金が大きくなります。

回数 掛ける前の数列 掛け金 勝敗 損益 掛けた後の数列
1 1 1 × -1 1、1
2 1、1 1 × -2 1、1、2
3 1、1、2 1 × -3 1、1、2、2
4 1、1、2、2 1 × -4 1、1、2、2、2
5 1、1、2、2、2 2 -2 1、1、2、2、2
6 1、2、2、2 2 × -4 1、2、2、2、2
7 1、2、2、2、2 2 -2 1、2、2、2、2
8 2、2、2、2 4 × ー4 2、2、2、2、4
9 2、2、2、2、4 4 ±0 2、2、2、2、4
10 2、2、2、4 4 × -4 2、2、2、4、4
11 2、2、2、4、4 4 ±0 2、2、2、4、4
12 2、2、4、4 4 × -4 2、2、4、4、4
13 2、2、4、4、4 4 ±0 2、2、4、4、4
14 2、4、4、4 4 × -4 2、4、4、4、4
15 2、4、4、4、4 4 ±0 2、4、4、4、4
16 4、4、4、4 8 × -8 4、4、4、4、8

上記では、負けが続いた後に、均等で○×○×が来ると、資金を回収する前に掛け金が増えていくことになります。

このような流れで掛け金が増えていくと、増えた段階で急に連敗の波が来たときに大負けすることになります。

確率論では○×○×○×の並びだと儲かりませんが、このようにきれいに数字が並ぶことはまれで、○○○×××や〇〇×〇××のように勝敗が偏ります。

そう様な場合に、ウィナーズ投資法は、威力を発揮します。

負けるときは大負けすることはありませんし、勝つときも極端に大勝ちはしませんが、堅実な戦略といえます。

勝率が50%以上であれば、トータルでの利益率は効率の良いマネジメント法です。

*「ウィナーズ投資法」は、ルールが複雑なため、間違ったルールを身に付けてしまうこともあります。

例えば、「掛ける前の数列」の左端と右端を掛ける。前回の「掛け金」自体を左端に掛けるといった方法です。

利益率やルール自体が変わりますので注意下さい。

本書をお読みになり、実際にデモトレードなどでルールを完全にマスターして下さい。

ウィナーズ投資法

FXへの応用

「ウィナーズ投資法」は、マネジメント方法の中でも優れた投資法です。

FXへ応用することにより、勝利への可能性や高い戦術が出来ます。

・通貨ペア=全ての通貨ペアで可能
・スプレッド=3.0以下推奨

FXでは、1を1万通貨、2を2万通貨・・・・と置き換えてトレードをします。

決済数値は、100pips・75pips・50pips・その他から選択し、OCO決済注文で設定します。

利確と損切りの数値は、1:1に設定します。

FXでは「ウィナーズ投資法」のルールをそのまま利用します。

<One Point>

・「ウィナーズ投資法」で、トレードに際するエントリーは、各自の判断です。

エントリーは、各種トレードを組み合わせるなど工夫してお使い下さい。

・買い又は売り、どちらでもトレード可能です。

必ず、エントリー後に利益確定と損切り設定をして下さい。

・数列がなくなった段階で1セットと考えます。

そのため、1セットの途中で50pips、100pipsとバラバラに決済数値設定を変えないで下さい。トータルでの損益バランスが崩れます。


1セットに関しても10セットは、同じ数値での決済pipsとして継続される方が、トータルでの損益バランスが良くなります。

・1000通貨も使用出来ます。

その時は、1を1000通貨、2を2000通貨・・・。と置き換えてトレードをします。

・1セットのトレード途中で通貨ペアを変えて問題ありません。

<Check Point>

・勝敗の確率が2分の1以上である場合は、非常に有効です。

・毎回大きく勝つことは出来ませんが、損失も小さく済みます。

余程、エントリー位置の失敗が続く様なトレードを行わない限りは、中長期での利益効率は非常に優れています。

数か月単位のトータルでの勝率としては、優れた投資法です。

・トレードや為替相場の波を読み、タイミングを見計らってこのシステムを使うと効果的です。

・確実にルールを覚えた上で、1000通貨やデモトレードなどで有効性を確かめた上で、実際にトレードされることを推奨します。

inserted by FC2 system