ペアスキャルピング手法

FXペアスキャルピング手法

FXペアスキャルピングは、相関性の極めて高い通貨ペア同士の片方を買い、片方を売ることによって、5~15pipsの利益を積み重ねるスキャルピング手法です。

基本的な通貨ペアはGBP/JPYEUR/JPYを使用します。

トレードルール

・GBP/JPYの(日足、1時間足)のトレンドを確認します。上昇トレンドの場合は、GBP/JPYを買いでエントリー、EUR/JPYを売りで、同時にエントリーをします。

もしくは、下降トレンドの場合は、GBP/JPYを売りでエントリー、EUR/JPYを買いで、同時にエントリーをします。

GBP/JPYとEUR/JPYは、通貨の相関性が極めて高いため、片方が上昇すれば、片方も上昇するといった同じ動きをします。そのため、上昇トレンドの場合は、GBP/JPYを買い、EUR/JPYを売りで入れることにより、両方の差額がプラスに転じた時点で決済すれば、利益を得られます。

上昇トレンドであれば、GBP/JPYを買う方が一日の変動率がEUR/JPYに比べて若干高いため利益が得やすくなります。

<例>
GBP/JPYを買いでエントリーすると同時に、EUR/JPYを売りでエントリー。

EUR/JPYの-pipsをGBP/JPYの+pipsが上回り、5pips~15pips程度の利益が出れば全決済します。

または、GBP/JPYの-pipsをEUR/JPYの+pipsが上回り、5pips~15pips程度の利益が出れば全決済します。

<ポイント>
エントリーは、同時に行います。エントリーに時間差があるほど価格が変動してしまいます。また、決済時は全決済をしてください。

スプレッド

スプレッドが極めて重要になるため、一番狭いFX社を選択して下さい。

(参考値)
EUR/JPY0.7pips以下、GBP/JPY1.2pips以下

スプレッドが原則固定のFX社のみを使用します。急な価格変動でスプレッドが開くFX社では決済が不利になります。

約定力がある程度高いFX社を選択して下さい。注文が遅れると不利になります。特に100Lなどといった大きなロット数では滑ることもあり、注意が必要です。20L程度までを推奨します。

スリップページは0~1pipsに設定して下さい。片方は発注が通ったものの片方は通らないといったことが起こることもありますので、価格が乱高下している場合はエントリーを控えるなど、注意して下さい。

・GBP/JPYが上昇トレンドの際は、GBP/JPYの買いにより、差額のプラスが拡大しやすいため、効率良く利益が積み重ねることができます。
また、GBP/JPYが下降トレンドの際は、GBP/JPYの売りにより、差額のプラスが拡大しやすいため、効率良く利益が積み重ねることができます。

損切りについて

FXでは、損切りが極めて重要になります。必ず、GBP/JPYとEUR/JPYには1円(100pips)の損切りを設定して下さい。

実際に、片方が100pipsの損切りになった場合、もう片方の通貨ペアがプラスに転じているため、損失を穴埋めしてくれます。

およそ、-100pipsにたいして+75pips=1:0.75=30pipsの損失で済みます。

また、2円(200pips)の損切りなどにすると、両方の差額がより開き損失が大きくなるので、損切りは1円までとします。

<例>
片方が-2円になると、もう片方は+1.4円になり、損失が60銭になるため、取り返すのが困難になるためです。

長時間ログインできない場合は、片方に1円の損切りをして実行されても、もう片方が利確出来ずにいると、プラス幅が縮小してしまうこともあります。そのため、トレードできない時は全決済するか、片方にある程度のところで指値を入れるなど対処します。

ポイント

・どちらにトレンドが発生しているかわからない場合は、長期トレンド(日足以上)が上昇の場合は、GBP/JPYを買い、長期的トレンドが下降の場合は、ポンドを売りとルールを設定します。

・EUR/JPYよりも、GBP/JPYの方が価格の変動率が高いため、必ずGBP/JPYを中心に考えてトレードをします。

・トレードの決済までには、時間がかかることもあり、すぐに確認ができるスマートフォンやタブレットを使うことが推奨されます。

・正確な内容に基づいて掲載していますが、有効性・安全性などを保証されたものではありません。必ず、デモトレードや1000通貨といった少額の資金から検証して下さい。

・豪ドル円とNZ円でも相関性が高いため、可能です。

メリット

  • いつでも気軽にトレードができるため、エントリーを待つ必要がありません。
  • 片方がマイナスでも片方がプラスになり、損失が膨らみにくいため、ストレスなくトレードできます。
  • コツコツと利益を貯めることが可能です。

デメリット

  • 一回のトレードで何十pipsの利益を得ることはできません。片方の通貨ペアの利益が増えても、もう片方は損失が膨らむため、5~15pips程度で利益を確定します。
  • エントリー後は価格をこまめに見続ける必要があります。いつ差額がプラスになるか注意して、トレードする必要があります。そのため、忙しい時などはトレードを控えます。また、スマートフォンやタブレットを携帯して、プラスになれば直ぐに全決済できるようにします。

提供:©KASHIWAGI

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