ナンピン手法
FXナンピン手法
「FXナンピン手法」とは買いエントリー後、相場が下がり始めた場合に買い増し(ナンピン)を繰り返すトレード方法です。
買い増しとはエントリー後に相場が予想したトレンドとは反対へ動いている場合、更に買い増しして『買いの平均コストを下げる』という方法です。
例えば、相場が円安(ドル高)へと動くと予想して、1ドル100円でドルを買った場合、予想に反して相場が下落しました。
1ドル=99円の時点で買い増しをすると、買いの平均価格は99.50円になります。
その後、相場が1ドル=99.50円まで戻れば収支が±0になります。
しかし、買い増しは下降トレンドと逆の方向へ取引するため、下がり続ければ損失が拡大します。
特にレバレッジが大きい場合はロスカットされる恐れがあります。
そのため、必ずレバレッジは1倍の運用率でトレードします。
「FXナンピン手法」では確実に利益を積み重ねることを目的としています。
そのため、損失のリスクを無くし、安定したトレードが可能です。
始めるにあたってのポイント
①通貨ペアはUSD/JPY及びその価格より低い通貨ペアのみ。
基本的にUSD/JPYを使用します。
もしくはUSD/JPYより価格の低い通貨ペアのみを使用します。
最適な通貨ペア
- USD/JPY
- AUD/JPY
- NZD/JPY
- CAD/JPY
■メインに使う通貨ペアは・USD/JPY・AUD/JPYです。
USD/JPY
メリット
- スプレッドが狭い。
- 世界の基軸通貨であり、最も取引量の多い通貨です。
- レートの範囲が狭く、レンジ相場を行き来するため、他の通貨ペアに比べて価格変動リスクは少ない。
デメリット
- 1日の価格変動が狭いため、利益は少ない。
- 通貨ペアのスワップ金利は少ない。
AUD/JPY
メリット
・通貨ペアのスワップ金利が高い。
・1日の価格変動が広いため、利益が多い。
デメリット
・市場での取引高が小さいため、景気動向や政策金利が引き下げられた時はリスク回避のため一気に豪ドル安が進む恐れがあります。
■サブに使う通貨ペアは・NZD/JPY・CAD/JPYです。
NZD/JPY
メリット
- 通貨ペアのスワップ金利が高い。
- 1日の価格変動が広いため、利益が多い。
- 通貨ペアの価格が低いため、取引量が増える。
デメリット
- 流通量が豪ドルより低く、何か事件があると荒い値動きになる。
CAD/JPY
メリット
- レートの範囲が比較的狭く、レンジ相場を行き来するため、他の通貨ペアに比べて価格変動リスクは比較的少ない。
デメリット
- ドルとの相関性が高いため、米国の景気動向に左右されやすい。
- 通貨ペアのスワップ金利は少ない。
■通貨別レーダーグラフ表
②ロング(買い)でのみエントリーし、ショート(売り)はしない。
売りではスワップポイントの支払いが生じるため、買いでのみエントリーします。
売りでは長くポジションを持っていると金利分がマイナスになり、精神的負担も増します。
買いでは長くポジションを保有しても、金利分がプラスになるため、利益は加算されます。
さらに、世界経済が立ち直った後の将来的な円安に備えても買いでのみエントリーする方が無難です。
③買い増すことを前提にトレードします。
最初のエントリー後に、エントリー方向と反対に価格レートが動き出した際は、一定毎に買い増しを行います。
購入後の下落に消極的になるのではなく、さらに買い増しをします。
購入平均コストを下げて、その後の上昇時に利益をより早くつかめるようにするためです。
⑤レバレッジは1倍の運用率でトレードをする。
買い増しはレバレッジを上げると、逆の方向へ進んだ場合は損失が大きくなり、ロスカットされる恐れがあります。
しかし、レバレッジ1倍では極端な例ですが1ドル100円が50円に成ろうとも10円になろうともロスカットされません。
株などは一方向に進めばそのまま、戻ってこないことが多々ありますが。
為替レートは一定の流れの中を行ったり来たりするのが常であり、大きく下がったとしても戻ってくることが殆どです。(ただし、通貨ペアにもよる。)
④損切りはしない。
買い増すことを前提としてトレードするため、損切りは行いません。
リスクがあると思われますが、レバレッジ1倍の運用率でトレードする+通貨ペアも決まっているため、国を揺るがす経済事情や有事が無い限りは、リスクは殆どありません。
④3回分は買い増すだけの資金が必要。
レバレッジ1倍での買い増しは、3回以上で効率が良くなります。
1万通貨で行う時は、1ドル100円では300万円が必要です。
1000通貨で行う時は、1ドル100円では30万円が必要です。
その他、2000通貨や5000通貨なども資金によって選択することが出来ます。
仮に100万円有れば1000通貨で10回の買い増しが可能となります。
資金が多いほど買い増せる回数が多くなるため、その分利益が増えてトレード回数も増えます。
提供:Contents Market