ナンピン手法

応用ルール

「FXナンピン手法」はロングでのみトレードしますが、応用ルールではショートでもトレード可能です。

但し、ショートでトレードする際は今後、下がる可能性が高いということを前提にショートでエントリーします。

・米国の経済指標が弱く、下降しやすい傾向が見られる。
・各国の景気動向が不透明であり、下がる可能性が高い。

上記の様な要因がある時に応用ルールを使います。

まず、ロングで買った後に含み益がプラスになるのを待ちます。
その後、ロングのポジションを保有したまま、同じロット数をショートでエントリーします。

下降後にショートのポジション決済し、「FXナンピン手法」の通常ルールで買い増しを始めます。

<例>USD/JPYが90円で1万通貨ロング後に90.50円まで上昇しました。
この時点で+5000円です。しかし、上値も重たく景気動向も不透明なため、ロングのポジションを保有したまま90.50円で1万通貨をショートでエントリーしました。

つまり、両建てです。

パターンA
・その後、90.50以上に上昇した時はどんなに上がっても+5000円のまま決済が出来ます。

パターンB
・予想した通り、下降した際は、ショートポジションをそのまま保有し、売りでの利益を得ます。
ある程度下値が堅くなったと思う位置でショートポジションのみを決済後し、「FXナンピン手法」ルールに戻して、買い増しを始めます。

買い増しを始めて90円の位置までレートが戻れば、ショートの分の利益+買い増した分の利益の往復分を得ることが出来ます。
景気動向が不透明であり、更なる上昇が見込めない時や上値が重たくなってきた時は非常に効果のある方法です。

<例>経済指標の雇用統計が事前の予想値より、弱くなりそうだと判断し、USD/JPYを90円でロングし、90.10円で両建てによるショートポジションを保有しました。
発表後、事前予想より弱くなり下降しました。
下値が堅くなった時点でショートを決済し、ロングで買い増し始め90円以上で決済しました。

<まとめ>

・ロング後に含み益が出てから両建てによるショートを仕掛けるため、リスクは極端に少なくなります。

・両建ては1つの通貨ペアに対して『売り』と『買い』の双方のポジションを同時に持つことを「両建て」と言います。
両建てはやってはいけない取引方法ともいわれます。
利益と損失が相殺され、そのポジション自体が無意味になってしまうためです。

しかし、買い増すことを前提に、ロング後に含み益が出てから両建てによるショートすることはリスクも少なく利益を効率よく得ることが出来ます。

・ショートではスワップ金利の支払いが発生します。これは、どのFX社でロングより、ショートポジションの方が支払いのスワップが高いため、気になる場合はショートポジションではDMMFXを使用します。

DMMFXはロング・ショート共にスワップ金利は一本値です。
さらに他社よりショートのスワップ金利が低いため、他社のロングのスワップ金利とDMMFXのショートのスワップ金利で±0以上に出来ます。

ロット数が大きくなるほど、スワップ金利の支払いも大きくなるため、この方法を使うこともお勧めします。

最初のエントリー後に、ポジションを決済せずに上昇相場に対して買い増しを行う方法。

最初のエントリー後に、為替レートが上昇して含み益が発生した時。
上昇傾向が強いと判断した際は、決済せずに同じロットを買い増します。

最初のエントリー後に50pips以上上昇した時に、同じロット数を買い増します。
その後、上昇すれば、さらに50pips以上の上昇位置やきりの良い所で決済します。
逆に下降しだした時は、半分の利益になった時に全て決済します。

<例>USD/JPY・1万通貨を90円でロングしました。
90.50円で上昇傾向が強いと判断し、さらに決済せずに1万通貨買い増しました。

パターンA・・・91円まで上昇したので、決済しました。+10000+5000円=+15000

パターンB・・・90.50円で買い増したものの、上昇せずに下降し、90.25円で±0円になったので全て決済しました。

ポイントは2分の1以下まで下がったら、それ以下はマイナスになりますので、両方のポジションとも全決済します。

上昇相場に対して、3回4回と買い増すことも出来ます。

<例> USD/JPY・1万通貨を90円でロングしました。
90.50円で上昇傾向が強いと判断し、さらに決済せずに1万通貨買い増しました。
その後、さらに91円で買い増しました。

パターンA・・・91.50円まで上昇したので、決済しました。
+15000+10000+5000円=+30000

パターンB・・・90.50円で買い増し、再度91円で買い増したものの、91円からは、上昇せずに下降しました。

3つ以上の買い増しでの下落の際は、決済方法が2通りに分かれます。

パターンA・・・90.75円で2回目と3回目のポジションが±0円になったので2と3を決済しました。
その場で1回目も決済すれば+7500円の利益になります。

もしくは、1回目のポジションは、そのまま保有して、どの位置で決済しても構いませんし、新たに同じ要領で新規の2回目を買い増しても構いません。

パターンB・・・90.50円で3つのポジションが±0円になったので全て決済しました。

AとBでは、25pipsの違いが+7500円もの差になります。
この点を考慮し、判断下さい。

この応用ルールも損失になることは無いため、リスクはありません。

この方法はUSD/JPYでは、上昇幅が狭いため、それ程まで効率は良くありません。
AUD/JPYで上手く機能します。大きく値を下げて底値に陥った際は、最初に買って上昇に対して買い増すと効率良く利益を狙うことが可能です。

その際も、応用ルールを忘れずに±0円以下のマイナスにならない様に注意下さい。

雇用統計発表前の逆指値エントリー方法

雇用統計発表前の1分前に現在値のレートより20pips上にロングで逆指値注文を入れます。

発表時刻・発表直後に大きくレートが動きます。

大きく為替レートが上昇した時・・・逆指値の注文が通り、含み益が出ています。発表値が事前予想と同じぐらいの場合は、プラス利益ですぐに決済します。

大きく為替レートが上昇した時・・・逆指値の注文が通り、含み益が出ています。発表値が事前予想より強い場合は、「FXナンピン手法」の最初のエントリーと同様のルールでトレードをします。

大きく為替レートが下降した時・・・逆指値注文は、そのまま施行されずに残っていますので取り消して下さい。
発表値が事前予想と同じぐらいの場合は、その場でロングエントリーします。その後は、「FXナンピン手法」のルール通りにトレードをします。

大きく為替レートが下降した時・・・逆指値注文は、そのまま施行されずに残っていますので取り消して下さい。
発表値が事前予想より弱い場合は、発表直後の下落の後に、さらに下降することが良くありますので、2番底を狙います。
大きく2回下がったところでロングエントリーします。その後は、「FXナンピン手法」のルール通りにトレードをします。

月曜日になってもさらに下がらずに底が堅くなったと判断した場合は、その地点が底値の可能性が高くなりますので、ロングエントリーします。その後は、「FXナンピン手法」のルール通りにトレードをします。

<ワンポイント>

・この応用ルールは、4通貨ペア全てで可能です。

・雇用統計発表1分前に逆指値を入れます。しかし、発表直前に価格レートが乱高下し注文が約定してしまったとします。
その後、大きく下落してしまった時は、焦らずにそのままポジションを保有し、「FXナンピン手法」の要領でトレード下さい。

安値圏では大きめのロット数でトレードし、高値圏では小さめのロット数でトレードする方法。

レバレッジ1倍及び買い増す回数3回以上が条件の元、安値圏では大きめのロットを使用し、高値圏では小さめのロットを使用すると効率よく利益を上げることが可能です。

<例>AUD/JPY 70円台・1万通貨で「FXナンピン手法」のルールでトレード。
80円台になったため、高値圏に入ったと思ったので1000通貨で運用。

この様に高値圏で1000通貨を使うことによって、その後、下落し安値圏になった時は1万通貨で一気に回復することが可能です。

将来、円安が進んだ時のトレード方法 ・近い将来、米国の政策金利が上昇し世界経済が安定した時は、円安になると思われます。 1ドル=100円や110円に上がった時に「FXナンピン手法」でトレードする時は各国の景気要因による下値リスクを考え、大幅に下落した時は、「買い増しを仕掛けた後のエグジットポイントC」を選択し、±0で決済します。
その後、新たな現在値レートでトレードをスタートします。

・円安が進み世界景気が安定した時も通貨ペアは、USD/JPY・AUD/JPY・CAD/JPY・NZD/JPYのみ使用して下さい。

○○/USDではスワップの逆転、EURやGBPは価格レートの値幅が大きい。
CHFはJPYと同じ様に政策金利が低く設定されていること、その他通貨ペアやマイナー通貨も様々なリスクがあるため。4つの通貨ペアのみ使用します。

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